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ヘソは「上向き」「下向き」で千円あたり11回転違う!!【Re:釘本 VOL.1 ヘソの上向き・下向き①】

ヘソは「上向き」「下向き」で千円あたり11回転違う!!【Re:釘本 VOL.1 ヘソの上向き・下向き①】

ヘソはどんな状況が「理想」なのかを解説

当時の大人気機種「CR海物語3」にて検証。

ステージからの入賞率は「ヘソが上向き」だと入賞率が高いだろうが、横コースとのバランスが絶妙な「海物語」ではどうかを検証。

実験はできるだけ回転ムラが生じないよう「賞球ナシ」で行いましたが、それでも完璧なものではありません。

回転率の差に応じた信頼度の目安を下に示しておきます。

±0.01~0.99……どちらにせよ影響は小さい
±1.00~2.99……少なくとも逆にはならない
±3.00~4.99……かなり信頼度は高い
±5.00以上……結果は確定的

「ヘソ左右の釘状態が上向き」実験データ

玉の動き見るとヘソの釘で何度も跳ねながら入っていく。つまり、ここで勢いを受け止める必要があるのでしょう。

「ヘソ左右の釘状態が下向き」実験データ

悪い状態かと思いきや、意外にもたいして回転率が落ちなかった。ヘソが下向きでもステージからの入賞率が落ちないのは海物語ならではか?

圧倒的に「上向き」が良いという結果が出ました。上げ幅が大きかったとはいえ、このアップ率は見過ごすわけにはいきません。

なお、「下向き」が思ったよりもダウンしなかったのは、おそらくステージからの入賞率が下がらなかったことが原因だと思われます。

ヘソの「広さ」の影響は?

ゲージ板1枚ごとの単位(0.25mm単位)の違いでも4回転分以上の差が出る。ヘソに限ってはこの違いがわからなければならない。

ヘソの「上向き」「下向き」が広さに比べて、影響度が高いのはおわかりになるかと思います。ヘソの上下状態にも注目しておくべきですね。

和泉純の「今」だから語れること

ヘソは玉の勢いを受け止めるべく上向き状態がベスト。ではいったいどのくらいの影響力を持つのか……これがこの実験のテーマだ。

現実のホールでは「広さ」に生じる違いは0.25mm〜0.50mm。0.25mmの違いで生じるプラス4.40回転に対して、上向き状態のプラスは9.18回転。この実験で行ったような上向き幅はなかなかないだろうが、場合によっては影響力が「広さ」を凌駕する可能性もある。

しかも、この機種は「ヘソ下向き」の実験結果からも推測できる通り、ステージからの入賞分が多いため影響力が低いタイプ。

通常コースメインの多くの機種ではもっと影響力が高いとも推測できる。

ヘソは「広さ」だけではなく「上下」にも注目しておくべき。ちょっと不格好だが、最初のうちは中腰になってヘソと水平になる位置から見るようにしよう。慣れてくれば立った状態からの目線でも「上下状態」が見えるようになる。

ちなみに、この実験は試行数の効率を上げるためにすべての玉がヘソに向かうよう設定して行った(ホールではありえない状態)。したがって回転数の数値の差は現実的な仕様より大きい。

これはこの本を制作している時に最も迷ったのだが、「差が大きめになっていた方がよりわかりやすいだろう」との判断でそのままの数値にした。

現実的にはこの半分程度の差と思っておいてください。

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