パチンコを長いこと打っていれば、大ハマリや大連チャンはもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない「人」との遭遇まで……。本当に不思議なことが起こるもの。

ましてや、人より長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」はそんな場面を一度や二度は見ているハズ。

そこで、ホールで「こんな珍しい場面に出くわすこともある」ということをお伝えしていこうというのがこの『パチンコ ホールで遭遇した珍事』！

ちなみに……今回明かす珍事はあくまで各ライター陣が体験した出来事。編集部とは一切関係ありませんのであしからず。

……要は、昔の思い出話なので「編集部に何か言われても今更何かできるワケがない……」ってことです。どんなことでも、時が過ぎれば語れる思い出！

長らく稼働の軸ではなくなってるけど、同じ期待値ならデジパチよりハネモノのほうが楽しい。いや、「楽しかった」と言うべきか。打てる台を見つけるまでが大変やけど、眼力を凝らして確保したら後は粘り倒して日当までまっしぐら。また打てる日は来ないんかのう。

あの日は『開運！船ざんす』を朝から打ち、昼すぎには足元に4箱。

順調に次の1箱を下ろそうとしたら、ピチャッ。水たまりを踏んだような感覚が靴底に。雨漏りでもしてるのかと床を見ると、マジで水たまり。なんと、隣の客のズボンの裾からチョロチョロ流れてくる。オシッコやーーーん!!

しかもそれが若い女性。まだ事態は飲み込めないが、ここで騒ぐと彼女に迷惑が掛かるはず。でもわしの持ち玉にションベンが掛かるのもゴメンなので、とりあえず足元の箱を反対側へ避難させる。あらためてお隣さんを見ると、ベージュのチノパンで濡れた部分がクッキリ。これでは立ち上がる事すら無理だ。

彼女は顔色ひとつ変えず、黙々と打ってるけど、病気か何かで気付いていないのかも? 知らせようかと思ったけど、これだけの大洪水なら分かってるはず。となると、気合いと根性で自然乾燥を試みているのか。わしの取るべき手段は気付いてないフリをするしかない。

最後は聖水に完全包囲され、8箱以上置けなくなった時点で身を引く事に。20年たった今でも水たまりを見ると思い出す。彼女は無事に乾かせたのか……。