生涯、パチンコ・パチスロから離れられない客

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過去の「隣に座ったヘンな客」はコチラ

チワッスあしのです。

ホールで出会った奇抜な隣人を紹介するこちらのコラム、今回はペンネーム「けんぴー」さんのお便りをご紹介。

こんにちは、けんぴーさん。

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50年来の付き合いがある友達がどうしようもないパチンカスです。

彼が滋賀の彦根市の大学在学中にバイトしていた会社を紹介してくれて、私は単身住込みでその会社で働くことになりました。

そこでは彼しか知り合いもいなくて、彼を頼らざるをえない状況だったわけです。

その彼は高校時代から密かにパチンコ屋を行き来しており、私が彦根に越してきた日にも迎えにきてくれたのはいいのですが、食事後にすぐにパチンコ屋に案内されて閉店まで打ちっぱなしだったのを覚えております。

彼も私も大負けで明日からの生活費どうしようと途方に暮れました。

彼が貸してくれたおかげで何とかなりましたけど、今思うと「お前他にやることあるだろ?」って感じますね。

彼とは今でも面識はありますが相変わらずパチンコ三昧の生活のようです。誘われても行かなくなったので疎遠気味になっております。

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ほえーすげえ。

50年来の友達ってことは、俺よりも大先輩ですな。

「彼」の正確なパチンコキャリアがちょっと分からないのですが、学生から行ってたという情報を頼りに逆算すると、もう40年選手くらいになるのかな?

それが「パチンコ」だというのはちょっとアレだとしても人生において40年も続けることができる趣味なんかそうそうなく、種類が違えば伝統芸能の守り手とか人間国宝とか、なんかそういうすごいことになってたのかもしれない。

ちなみに、パチンコにおける「平均参加率」を年代別にみると、データバンクにもよりますが概ね年代とともにその参加率が下がっていくという傾向は一致しています。

これはつまり「年を経るとパチンコにいく人が減っていく」というそのまんまの意味であり、要するに爺様婆様もパチンコを続けるには、それはそれである種の「才能」みたいなのが必要になってくることを指します。

ちなみに筆者はすでにそういうパチンコ勃起力みたいなのは相当衰えており、明日朝から並ぶけどワクワクしちゃって眠れないぜウフフ! みたいな気持ちは全盛期からすると95%オフくらいの激安になってます。

ただ単にオッサンになったからだろうというのも当然あるんですが、一方で「スト6」により格ゲーブームがいきなり再燃しており去年末くらいからほぼそれしかやってないなど自分のなかでのまだギンギンな部分を再発見したりすることもあるゆえ、単純に「老いた」というだけの理由じゃないんですね。

要はどんな楽しい事であれ「何十年も続ける」というのはそれなりにパワーが必要であり、「好き」という気持ちも時間とともに摩耗して、徐々にレガシーになっていく、という意味です。

んでそういう意味では、筆者は台東区の某ホールで見たある爺様のことを思い出します。

メキシコのドンみたいな爺

これはわりと最近(つってもコロナ前だけど)まで見かけてたんですが、筆者が以前通っていた某ホールに「車椅子の爺様」が来てたんですね。

ちょっと真正面からガッツリ見たわけじゃないので年代とかは良く分からんのですが、多分80代とかじゃないかな。

筆者がそこに通い始めてから店が潰れるまでの長期間ずっと車椅子だったので、多分単に足を骨折したとかどっか手術した、とかじゃなかった感じです。

最初は店の人に介護されながら打ってたんですけども、そのうち筆者と同じくらいの年令の家族(介護士かもしれん)と一緒に来るようになり、それに前後して徐々に装備が大掛かりになっていってました。

装備って表現が妥当かどうか分からないけど、つまり車椅子が電動になり、そして最後のほうは何か良くわからない装置から伸びたチューブを鼻にぶっ刺して「PSYCHO-PASS」とかを回してたわけです。

関係ないのですが当時俺は「ブレイキング・バッド」というドラマにめちゃくちゃハマっており、その爺様の威容がドラマの登場人物である麻薬カルテルの重要人物「ヘクター・サラマンカ」に似てたんで、俺は密かにその車椅子の親父のことを「サラマンカの爺様」と(心の中で)呼んでました。

自分が好きなドラマの、そして好きな登場人物に何となく似てるというだけの話ですが、実はそういうのが心象に与える影響というのはすこぶるデカく、ちゃんと話したこともないのに俺はそのサラマンカの爺様のことをちょっと尊敬してましたもんです。

んでそんな爺様を見てると、ふと「もし俺が車椅子で鼻にチューブぶち込む年になったとして、パチスロを打ちたいって思うのかな」という疑問が湧いたんですね。

どう思いますかねみなさんコレ。

人によっては「余裕で思う」と応えるかもしれませんが、俺は「多分ないだろうな」と思ったんですよ。

俺にはそこまでパチスロを愛する才能は多分ない。もちろんこういう仕事をしてますし普通のひとよりは好きな自信はあるのですが、鼻チューブスロはちょっと無理。できる気がしない。

事が事なので別に偉大であるとか、すごいぜ! とかは言わんのですが、この「愛の深さ」は全員が全員真似できるもんじゃないと思いますし、だからこそ参加割合は年代と共に下がっていくのであります。

当然のことだけどね。

今回の「けんぴー」さんのお便りのかたもそうなんですけども、年嵩になってもパチンコ・パチスロへの愛が衰えない、というのはある意味ではすごい事であり、とくに俺なんかは意識的に見習わないとイカンことなのであります。

などと襟を正しつつ、今年はちゃんとホールに通ってプラス収支を出したいあしのでした。

皆様の体験談を大募集!

隣に座ったヘンな客…アナタの体験談を教えてください!

ライター・あしの氏が当コラムにて紹介させて頂く…かもしれません。

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コチラから送ってください!!!!!
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