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「風車からヘソまでの高低差」によってはデフォルト状態が最も回る!?【Re:釘本 VOL.7 道釘③】

「風車からヘソまでの高低差」によってはデフォルト状態が最も回る!?【Re:釘本 VOL.7 道釘③】

基ゲージ次第では「道釘」に大きな変化がないことが重要に!

CR海物語3(三洋)

今回の検証で唯一「道釘下向き状態」の回転率が上がらなかった機種、海物語。ひょっとしてこの海物語というのはかなり特殊なゲージなのかもしれません。様々な視点からその理由を考察していきましょう。


~実験データの見方~
実験はできるだけ回転ムラが生じないよう「賞球ナシ」で行いましたが、それでも完璧なものではありません。

回転率の差に応じた信頼度の目安を下に示しておきます。

±0.01~0.99……どちらにせよ影響は小さい
±1.00~2.99……少なくとも逆にはならない
±3.00~4.99……かなり信頼度は高い
±5.00以上……結果は確定的

道釘「上向き状態」「下向き状態」実験データ

「ネカセ」を変えて再度実験

検証で意外なほどに「自力乗り上げ」による入賞が多かったため、今度は実際にお店でよく使われているという「3分5厘」のネカセで検証してみました。が、結果はご覧の通り変わらず。

これは、自力で乗り上げる玉の動きがネカセにあまり左右されない(奥に向かう勢いの方が強い)ことが原因と思われます。

「他機種との違い」は何か?

結局「道釘の上向き下向き」に関しては計6機種で実験を行ったのですが、この海物語だけが他機種と少しばかり違った結果となりました。入賞コースを横コースに限定しても然り。

道釘での玉の跳ね方の特徴は、風車上の隙間と風車からヘソまでの高低差があるからか、道釘が上向き状態であっても玉の勢いが落ち着かない感じでした。他機種との違いがこれぐらいしか見当たらないので、これがヒントである可能性は高いと考えられます。

CR海物語3「横コース入賞」だけに絞ると…

横コースからの入賞だけに注目してみましたが、奇妙なほどに差がありません。この程度の差はないに等しいです。

つまり、どんな状態にもメリットとデメリットがあり、それが相殺されて均等になっているのでしょう。海物語はよく作り込まれたすごいゲージなのかもしれませんね。

和泉純の「今」だから語れること

玉の躍動感がゲージや釘状態で変わるのかについての実験。ここではハッキリとした答えを得ることはできなかった。

これについてはその後、ヨロイ釘から風車までの距離や釘の硬度(次回以降に紹介予定)の可能性も考えたりした。

ちなみに、道釘の角度についてはこの時代はほとんどの機種が30度。その後は25度以下という緩い機種も登場したりした。逆に30度よりも急勾配という機種は登場しなかったので、この部分については今の機種の方がカラ目と言える。

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